株式会社 秀電社

ゴミから高付加価値材を生み出す

  • ゴミが原材料
  • バイオ技術で
  • いろんな材料に
<目次>
  1. ゴミから作るのは脱炭素&再生素材であるバイオエタノール
  2. 第一世代と第二世代バイオエタノールのちがい
  3. どんなゴミを高付加価値材にできるのでしょう?
  4. 社会に認められる価値をもつ

1.ゴミから作るのは脱炭素&再生素材であるバイオエタノール

バイオエタノールとは、バイオの力で作り出されたエタノールのことです。
地球環境改善や、脱炭素などの需要の高まりも手伝って、化学精製されたものと区別され、高付加価値素材となっています。
近年、エタノールは消毒液として使われることも多く、日常の中でも多く目にするようになりましたが、そもそも、プラスチックやビニール、医療衛生品、化学物質を生成する材料や触媒などに使われており、我々の生活に必須となっている素材の元となる物質です。
更に、バイオエタノールを材料にディーゼル、ガソリン、ジェット燃料といったエネルギーを作ることもでき、大きな需要を持っています

なんとなくお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この技術は、資源の乏しい日本国が、自分たちで何とか資源を作り出せないか。と研鑽を積んできたものです。
もともと、技術力を背景に発展を遂げてきた日本ですが、資源が乏しいため、海外から多くの原材料やエネルギーを購入しなければなりません。
歴代の日本政府はこれを打開するため、国内で資源を生み出す研究を根強く支援してきました。

また、現在の国際社会を見ても、戦争や災害などが原因で、外国からの資源を止められることがない。とは言い切れません。
そうなると日本人は生活ができなくなるため、国内で資源を作り出していく。という事は、安全保障の意味も大きいのです。
つまり、この技術は原油を輸入に頼りっきりにしないための技術でした。

今回、弊社がご提供する技術も、そういった観点で日本国から強く支援され、開発を継続することができたものです。
私たちのチームが、ゴミを資源に換える技術開発、及び生産プラントの試行運用に使ってきた時間は十数年になります。

この研究開発の目的は、非可食物であるセルロースからエネルギーや資源を生み出すこと。
何より、実現力、競争力を持たせるため、実際にプラントを運用しながら、製造コストを削減させることです。

創る。と造る。を同時に磨き上げなければならないというとても難しい問題でしたが、我々チームの研究は着実に成果を上げ、近年、実用段階まで持ってこれるようになってきていました。
実際に、最終課題である製造コストも10年前に比べ、60%以上のコスト減を実現しました!
このように世界でも戦える競争力をご提供できるようになったのです。

  • バイオエタノール研究所
    福岡研究所

    廃材や古紙など、非可食セルロースを原材料に、
    燃料やプラスティック、ビニールなどの原材料となる
    第二世代バイオエタノールを創るための実験設備です。

  • 脱炭素材製造運用検証プラント
    福岡検証プラント

    研究室で成功しても、プラントで成果が発揮できるというわけではありません。
    小規模から大規模に移行する際のサイズの違いによる問題は少なくないのです。
    そのため、ここでは大型プラントでバイオエタノールを製造する際に発生する課題の洗い出しを行っています。

2.第一世代と第二世代バイオエタノールのちがい

簡単にご説明すると、食べる事のできる農作物から作られるのが第一世代、食べることのできないものから作るのが第二世代と呼ばれるのですが、この違いは、名前以上にとても大きなものです。
まず、価格が大きく違います。第一世代に比べ第二世代は3~5倍ぐらいの値段です。
しかも、安い第一世代よりも高価な第二世代のほうが求められている現実があるのです。
この違いこそが、これからの世界に必要とされているものは何であるのか、を大きく示唆しています。
この価値や将来性の違いについてご説明すると、大変長くなってしまいますので、ここでは割愛しますが、既にいろいろな資料や、政治経済動向といった情報が世の中にたくさんありますので、ご興味がある方はご覧になられてみてください。

3.どんなゴミを高付加価値材にできるのでしょう?

バイオエタノールの原材料となる代表的なゴミの一覧を下記にリストアップしています。
このゴミを捨てている人はチャンスです。
これら以外でも、植物の成分(セルロース)が含まれているものでしたら使えます。
もし、下記のリストに入っていないものでも、お気になるようでしたら、お問合せ下さい。

再利用資源

<材料になるゴミ類>

古紙類
コピー紙、新聞紙、チラシ、ボール紙、紙パック、カーボン紙、感熱紙など
生ごみ類
ご飯、トウモロコシの芯、ジャガイモの皮、キャベツ、人参、みかん、リンゴ、バナナ、お茶がら、コーヒー粕、栗の皮や殻、ビーナッツの殻など
木材
木片、おがくず、竹など
衣類
麻、綿など
農廃棄物
稲わら、麦わら、牛糞、菌床など

4.社会に認められる価値をもつ

再利用資源

ここまでのご紹介で、本技術は工業製品や医療品、エネルギーを作り出す。というイメージが強いかと思います。
ですが、このプロジェクトが作るものが第二世代であることが、より多くの需要を生み出します。
第二世代は脱炭素であり、再生素材だからです。

例えば、コーヒーショップ。
コーヒー粕といった特定のゴミを出すうえ、お客様からの好感度によって大きく売り上げが左右するビジネスを展開されている場合、使用済みのコーヒー豆から、来店時の消毒用のエタノールを作成し、お客様に提供することができます。

例えば、ファッションブランド。
街から出るゴミをもとに、服を作ってご提供すれば、エコロジーに気を遣うことがステータスとなるでしょう。

このように、第二世代バイオエタノールを使えば、自社価値を上げるアイテムづくりや活動を行うことができるようになります。

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