株式会社 秀電社

雨水ポンプ設備を“現場で学ぶ”- SNテクノカレッジ2025年度研修レポート – 2025年5月26日 月曜日

◉SNテクノカレッジとは──実務に生きる研修プログラム


株式会社秀電社とナサ工業株式会社が合同で実施する技術研修プログラム「SNテクノカレッジ」は、2024年度に始まり、これまで複数回にわたって開催されてきました。毎回の研修には、実務に直結した知識とスキルの獲得を目指して、両社から若手〜中堅の社員が参加し、座学と現場体験を通じて、設計・製作・施工・試運転のすべてを一貫して理解する力を養っています。

2025年度の第1回研修では、「雨水ポンプ場の業務で必要な知識と技術の習得」をテーマに、最新の設備構成や制御技術、さらには盤改造や不具合対応までを具体的に学びました。

今回は、その現場密着型の研修の様子をレポート形式でお届けします。

 

皆さん、こんにちは。SHUDEN,ON TIMEです。


✅ SNテクノカレッジとは・・

SNテクノカレッジ vol.1 》》電設業界の未来を創造する実践型プロジェクト、ついに始動!

SNテクノカレッジ vol.2 》》技術の頂点へ共に挑む!会社を超えたプロフェッショナルの未来


 

 

◉盤づくりの先にある「現場力」──秀電社×ナサ工業の共同研修がめざすもの


研修は、ナサ工業の本社施設を会場に開校式からスタート。

研修冒頭では、秀電社顧問の増田より本研修の目的、そのビジョンとミッション、バリューが改めて共有されました。また、「常に疑問を持ち、知識を身につける」姿勢を持つことや、仕事に“面白さ”を見出すことが、技術力向上の鍵になるというメッセージも。秀電社にとって、試運転調整まで責任を負う機会は多く、電気だけでなく機械の知識も必要とされます。だからこそ、システム全体を理解する視点を持つことが大切なのです。

どんな現場でも「まず全体を理解しよう」とする習慣を持つその第一歩としての意味が込められた時間でした。さらにナサ工業・野田顧問からは、社員同士が遠慮なく意見を交わせる関係性の構築を呼びかける一幕もあり、両社の強固な連携がこの研修の核にあることが強調されました。

 

 

◉設備の全体像をつかむ──雨水ポンプ場を“構造”から知る


前半の座学テーマは「雨水ポンプ設備とは何か」。

研修冒頭では、雨水ポンプ設備の基本構成について理解を深めました。動画と全景写真を用いて止めゲートの役割を確認、概要断面図では各設備の機能をマンホールポンプと比較しながら学び、南良津排水機を例に機械設備の役割を平面図や配線表と照らし合わせて整理。写真と盤配置図を使って、電気設備の構成(受変電・監視・操作制御など)についても具体的に説明がありました。

さらに、九州全域でこれまでに関わってきた排水機場の事例も紹介され、昭和40年代から続く設備更新の流れと、発注機関ごとの違いも共有されました。国土交通省では機械と電気が分離発注され、電気盤も当初はすべて電気メーカー製だったものが、途中から機械メーカー製に移行。一方で、農水省や県の案件では一括発注が多く、ナサ工業も多数の盤製作を手がけてきたそうです。現行の業務は、主に更新工事と点検対応。原動機や減速機の空冷化、制御盤やケーブルの改修などが各所で進められており、今回の見学先である南良津でも今後の更新が予定されています。

 

Next 》》 図面を片手に現場を歩く

 


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