事故ゼロを仕組みに。2025年度・安全大会レポートと秀電共栄会第六期総会 2025年7月24日 木曜日
2025年7月4日、福岡市博多区・パピヨン24にて、2025年度の安全大会および秀電共栄会第六期総会を開催しました。
安全大会は秀電社全社員、共栄会の総会は協力会社各社が一堂に会し、「安全」を単なる目標でなく、業務品質と信頼性の根幹に据えるための取り組みを再確認。
本記事では、当日の内容を整理しつつ、秀電社がどのように安全性を”組織的に構築”しているか、その全体像をダイジェストでお届けします。
皆さん、こんにちは。SHUDEN,ON TIMEです。
◉安全を「文化」として根づかせるために
秀電社の安全大会は、全国安全週間(7月1日〜7日)にあわせて毎年開催されています。
今年の全国安全週間のスローガンは「安全は 働くみんなで つくるもの 働くみんなで 守るもの」であり、安全を「個人の注意」に留めず、「組織の共通認識」として定着させることが最大の目的です。
スローガン唱和、統括安全衛生管理者の挨拶から始まり、社内で報告された事故・不具合事例が紹介されました。
・ユニックワイヤのキンク破断:整備・確認手順の省略による破損事象が発生
・ラック親桁部の地絡事故:想定外の圧力負荷による設備損傷
・弁の閉め忘れによる漏水:基本動作の見落とし
これらの事例は、いずれもが軽微な設備障害で重大事故には至っていませんが、共通して「確認・報告・保守」の徹底が欠如した結果であり、組織としての再発防止策の必要性が共有されました。
◉安全を「つなぐ」人々の表彰
続いては、安全表彰の時間で、
・安全優秀作業者賞(事故ゼロの継続・点検記録の適正運用等に基づく社内評価)
・顧客評価優秀賞(現場対応に対する顧客企業からの評価点数)
・安全標語 最優秀賞(日々の業務を反映したメッセージ性の高い標語)
の3部門において表彰が行われました。
安全優秀作業者賞と顧客評価優秀賞(上位3名)の各受賞者には、表彰状と表彰金が贈呈され、受賞者による心のこもったスピーチが披露されました。
安全優秀作業者賞を受賞した中堅社員のMは、「受賞できて素直に嬉しいです」と喜びを語りました。受賞の秘訣については、「会社のスローガンでもある『誠心誠意』でお客様と向き合うことを心がけており、その思いが伝わったのかもしれません」と謙虚に話してくれました。
これら表彰関係の選定は数値データと現場責任者の所見を踏まえて行われており、組織内外双方からの信頼が可視化された仕組みとなっています。
そして、今年の「安全標語」は、
「声掛け合って危険を絶つ 焦らず動いて事故を絶つ 今日も無事だと笑い合う 誇りを守は秀電クルー」
が最優秀作に決定。
最優秀作に選ばれた工事部Mの作品は、現場で働く仲間同士の関係性にも光を当てた内容で、入選作のN・Tの作品も安全文化の“根”を支える心構えを言語化したもの。「知ること」「尋ねること」を恐れない勇気に光を当てた作品が入選となりました。秀電社の安全管理が”日常業務の一部”として自然に根づいていることがよく顕れています。
◉実務から生まれる知見の共有と評価制度
続いて行われた事例発表では、日々の業務のなかで得られた知見が語られました。
Cは弁類・空気弁点検時の確認漏れリスクと対策を、Nは福岡市の電力遠方監視業務におけるシステム異常の初期検知対応を、Aは年間を通じた現場活動を振り返った安全意識の変化を発表。秀電社の若手技術士たちの、日々の努力と成長の証でもあります。
これらの発表は、単なる体験談ではなく、実際の点検業務や遠隔監視の中で得られた問題発見の視点と、改善への取り組みを含んでおり、社内外の好事例として共有されました。
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