株式会社 秀電社

雨水ポンプ設備を“現場で学ぶ”- SNテクノカレッジ2025年度研修レポート – 2025年5月26日 月曜日

◉「図面を片手に、現場を歩く」──班別見学でリアルを体感


午後からは実際の設備が設置されている「南良津排水機場」と「蛇牟田川排水機場」へ移動し、電気・機械・営業・設計などの職種を横断した班に分かれての現地見学を実施。

南良津排水機の見学では、参加者が3班に分かれ、順番に各設備を巡りました。

原動機まわりでは、本体を起点に系統ごとに解説を行い、減速機・主ポンプまわりでは、減速機本体から一連の流れを、図と現物を交え確認し、屋外では排水に関わる主要設備を間近に見ながら、システム全体を俯瞰。

また、各設備に接続される負荷・接点についても、現場と配線図を比較し読み解いていきます。除塵機周辺、水位計、原動機端子箱から補機類に至るまで、電気と機械が緻密に連動する様子に、改めて設備全体の複雑さと精密さを実感しました。

電源系統の仕組みについても、引込開閉器盤から自家発電機、低圧受電盤、発電機盤、直流電源盤を経て、各ポンプ盤や補機盤に電力が供給される流れを整理し、単なる設備の羅列ではなく、それぞれの盤が担う役割を意識しながら、全体像を掴んでいき、最後にポンプ盤に設けられた表示灯や操作スイッチを用いて単独運転時の手順や運転条件の確立についても具体的に確認。

座学だけでは得られない、リアルな運用感覚を掴むことができました。

続いて行われた蛇牟田川排水機の見学では、南良津との比較が大きなテーマとなりました。原動機まわりでは、ガスタービンとディーゼルエンジンの違いについて、性能面・運用面から立体的に解説。運転操作フローについても、南良津との違いを丁寧に読み解きながら、それぞれの施設に求められる機能の違いに理解を深めました。

電気工事パートでは、施工図と現場の状況を比較。設計時点と実際の施工現場とで生じる微細な違いを見極めるプロセスに触れ、現場対応力の重要性を改めて認識する機会となりました。設計図通りに進めるだけではなく、現場で起こるさまざまな変化に柔軟に対応すること──排水機場の現場には、そうした“生きた技術”が息づいていることを実感した見学となりました。

 

 

◉「全体を見通せる技術者」になるために


雨水ポンプ場の仕事は、「電気だけ」「機械だけ」では完結しません。ひとつのポンプが正しく稼働する裏側には、設計図面の意図、施工現場の判断、設備更新の計画、そして試運転・保守といった複雑なプロセスが密接に絡み合っています。

だからこそ、特定の専門性にとどまらず、現場で起きていることの背景や文脈を理解し、自分の担当がシステム全体の中でどのように機能しているのかを俯瞰する視点が求められるのです。

 

SNテクノカレッジは、その視点と力を育てる現場直結型の学びの場。

 

座学だけでは得られない、手触りのある知識。

現場を歩き、設備に触れ、仲間と語るなかでしか得られない経験。

それらを積み重ねた先の、「全体を見通せる技術者」という未来。

 

 

次回以降の研修でも、また新たな気づきと挑戦が待っています。

 

もし今、成長したいと感じているなら。

次は、あなたがこのフィールドに立つ番です。

 

SHUDEN,ON TIME、

 

それでは、また。

 

 

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