技術を磨くとは、人を磨くこと – 2025年度 技術競技大会レポート – 2025年10月20日 月曜日
【4】技術向上委員会 – 仕組みをつくる人たち –
大会を運営する技術向上委員会や審査員は、現場経験豊富な社員によって構成されています。リーダー電気工事士のT、副リーダー設計開発のHを中心に、各競技の設計・評価基準・安全ルールの策定を担当。
特徴は、評価基準を「感覚」ではなく「データ」で定義していることで、作業時間・確認回数・動作の順序などを数値化し、職人技を言語化・標準化する工程を組み込んでいます。
このプロセスがあることで、属人的な技術が再現性を持ち、人が変わっても同じ品質を維持できる仕組みが生まれています。
【5】技術を説明できる組織へ
本大会は、施工会社としての内省にとどまりません。お取引先様や協力企業の皆様にとっても、「技術の説明責任を果たす企業かどうか」を判断する材料になり得ます。
たとえば、
- 測量・墨出し:再施工のリスクを最小化する補正基準の明確化
- アンカー打設:打設後のテンプレート挿入確認による出来形保証
- 荷締め・運搬:輸送安全と保全性の両立
- コーキング処理:止水性能の維持管理と美観保持
これらはすべて、公共・民間施設の維持管理に関わる基礎的な安全項目です。
秀電社の技術競技大会は、これらを社内で検証し、教育プロセスに組み込むことで、「施工の質」を組織の仕組みとして保証する枠組みになっています。結果として、工事品質のばらつきを減らし、監理側との協議をスムーズに進めることができます。
技術とは、道具や技能のことではありません。
それをどう再現し、どう説明し、どう引き継ぐかという仕組みの総体だと私たちは考えています。
2025年度技術競技大会は、その仕組みを全社員で確認する一日でした。
精度を測る人、段取りを設計する人、説明する人——それぞれの役割が重なって、秀電社という組織が機能しています。
私たちはこれからも、「現場を説明できる会社」であり続けます。
それが技術者としての誇りであり、
皆様に対する最も確実な約束と考えているからです。
SHUDEN, ON TIME、
それでは、また。
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