あなたの街を守る隠れたヒーロー!『下水道マンホールポンプ』の役割とは 2024年2月22日 木曜日
1.下水道マンホールポンプの役割
下水道マンホールポンプは、家庭や事業所から排出される生活排水を、下水処理場へ送るためにマンホールの中に設置されている電動式のポンプのことです。高低差で流れる「自然流下」では流せない場所の汚水を効率的に処理し、快適な生活環境を維持するためのインフラとして重要な役割を果たしています。
水は高い所から低い所へ自然と流れますが、長距離や勾配の激しい場所では非常に深い場所に配管を設置する必要が出てくるため、地中で配管の位置が低くなると中継地点で一度ポンプで高い所まで汲み上げ、最終的に下水処理施設まで送水します。
※堺市上下水道局HPより引用
ポンプ自体は地下に埋設された専用のマンホール内に設置されており、マンホールの場所は地形や排水量などの条件によって異なります。主に河川の近くや斜面の多い地区の谷の部分などにあり、家庭や工場など排水場所から下水処理施設まで、その街の地下を立体的に把握し網羅するように設置されています。
2. 下水道マンホールポンプの必要性
地形的に自然流下が困難な場合や、遠くへ送水する場合などに下水道マンホールポンプは必要となります。近年ゲリラ豪雨などの局地的な大雨が増加し、雨水を迅速に処理することで、洪水被害を防ぐ役割も果たしたり、汚水を適切に処理することで、河川や湖沼の汚染を防ぎ、環境保全に貢献したりしています。
日常では気にならないマンホールポンプですが、もしそれがなくなり下水処理システムが機能しなくなると、洪水や不衛生な環境、感染症等も発生し、私たちの日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
3. 下水道マンホールポンプの仕組み
ポンプの種類も高い揚水能力と効率性を備えた渦巻きポンプ、低揚水で流量が多い場合に適したプロペラポンプ、空気圧を利用して汚水を揚水するエアーポンプ等があり、地形や条件などその特性に応じて最適なポンプが選定されます。水位センサーなどの制御システムによって自動的に運転され、定期的なメンテナンスを行うことで、故障を防ぎ、安定した運転を維持することができます。
※堺市上下水道局HPより引用
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