志賀島へのドライブの時に!下水用空気弁の点検と重要性について 2024年4月24日 水曜日
私たち秀電社は創業から60年、電気工事や機械設置工事において品質の高い技術力を提供し続けてきた会社です。お陰様で近年は大規模な工事をお任せいただくことが多くなってきたのですが、規模的に小さな工事も変わらず担当させていただいています。
今回はその中でも比較的珍しい「下水用空気弁の点検」という業務をご紹介させていただき、もしかすると一度は通ったことがあるかもしれない場所に、秀電社の技術が息づいていますというお話です。
皆さん、こんにちは。SHUDEN,ON TIMEです。
◉下水施設の名脇役「下水用空気弁」の役割とは
道を歩いていると、地面に「空気弁」と書かれた小さな蓋を見かけたことがあるかもしれません。多くの人がその存在に気づいていても、実際にその役割を知っている人は少ないのではないでしょうか。下水処理施設は私たちの生活に欠かせないインフラですが、その陰でひっそりと重要な役割を担っているのが「下水用空気弁」です。下水道管内の空気量を調整するこの空気弁は、下水施設の効率的な運用と安全性を支え、以下の重要な役割を果たしています。
1. 負圧防止
下水管内を水が流れると、管路の一部に負圧が発生することがあります。負圧が大きくなると、管路が破損したり、マンホールから悪臭が漏れたりすることもあります。空気弁は、管内に空気を吸い込むことで管内の圧力変化を抑制し、これらのトラブルを防いでいます。
2. 流量調整
管内の空気量を調整することで、下水の流速を調整しています。流速が速すぎると、管路の摩耗が早くなったり騒音が発生したり、一方で流速が遅すぎると、沈殿物が溜まり管が詰まる原因となったりするため、空気弁は適切な流速を維持する役割を果たしています。
3. 閉塞防止
下水管内には、汚泥やゴミなどが流れてきます。これらの異物が空気弁に詰まると、管路が閉塞したり、下水が逆流したりしてしまいます。空気弁は異物が溜まりにくい構造になっているため、閉塞を防ぎ、下水の逆流防止やスムーズな流れを維持しています。
また、下水用空気弁はさまざまな場所に設置されています。
- 上り勾配から下り勾配への転換点
上り勾配から下り勾配への転換点では、水が勢いよく流れ下るため、空気溜まりが発生しやすくなります。空気弁を設置することで、空気溜まりによる管路の閉塞を防ぎます。 - 長距離下水管
長距離下水管では、管内の摩擦によって水圧が低下し負圧が発生しやすくなるため、設置して負圧による管路の破損や悪臭の漏洩を防ぎます。 - その他の設置場所
その他にも、以下の場所に空気弁が設置されています。
管の分岐点や合流点・ポンプ場・水管橋・マンホール等
Next 》》下水用空気弁のトラブルとは?!
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