後編≫ リスクアセスメントと自ら創り出してしまった安全策の安全柵について 2022年5月24日 火曜日
※当記事は「(前編)リスクアセスメントと自ら創り出してしまった安全策の安全柵について」の続編となります。
■ 開発担当のM技術顧問に聞く
この「SHUDEN Safety Fence ver.1.0(仮称)」の設計開発を担当した秀電社のM技術顧問に話を伺いました。
「マンホール工事は実は高所作業なんですよ。実際には屋根の高さで作業をしているけど、平地での作業と錯覚しやすい。2階建ての屋根で作業する際は転落すると大怪我では済まなくなる高さと一目で分かり危機意識が高まりますが、マンホールは入口が道路、つまり誰もが普通に歩いている地面にあるため、この危機意識が鈍りがちになってしまうんです。
私自身も40年以上何百回とマンホールに潜った経験があるのですが、今まで事故がなかったことがラッキーなだけで、今後も続く保証がない。それならば、と改めて考えたのがきっかけで今回の機器を創り出すことにしました。
こだわったのは命を守るものなのでやはり頑丈さと、滑落時の衝撃緩和です。ですが実際に現場で使用してみて強度は高いが持ち運びやリフト使用時の運用という課題も見えてきたので、引き続き改良を進めていくつもりです。」
M技術顧問は新たな課題を見つけた時、大ベテランですが今でも目を輝かせ積極的に課題解決に挑みます。この姿勢が「安全」への意識を高い位置でキープし、質の良い工事を続けられる秀電社イズムと言えるかもしれません。現在既にver.2.0へ向けての改良に着手しているとのことでした。
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