後編≫ リスクアセスメントと自ら創り出してしまった安全策の安全柵について 2022年5月24日 火曜日
■もう一つのマンホールの危険!!
因みに通常起こる事ではないのですが、もしもマンホールの蓋が開いていたとしても絶対に中に入られませんよう、これだけは守っていただきたいことです。
というのも、今述べた高さの問題もありますが、一番の問題はマンホール内の「酸素濃度」で、酸素が少ない空気を吸うと即、死に繋がります。自発的に数分呼吸を止めるのは大丈夫だったとしても、酸素の含まれていない気体を普通に吸引してしまうと窒息してしまうのです。
勿論全てのマンホールが、という訳ではないのですが、私たちもマンホールポンプの工事の際には当然に酸素濃度の事前確認を必ず行って作業をしており、「酸素欠乏」の防止は労働安全の分野では非常に重要な位置付けになっています。
■ 危険を伴う現場では必須の「リスクアセスメント」
以上のように私たちの仕事には時に危険を伴う現場もありますが、その際は勿論丸腰ではなく「リスクアセスメント」を十分行ってから作業に入ります。
リスクアセスメントとは、危険な作業での災害リスクを軽減することを目的にリスクの「特定・分析・評価」をするもので、「危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置」のこと。2006年4月から労働安全衛生法により努力義務化され、その指針も公表されています。
従来は事故が発生してからその原因究明と対策を行うという流れが基本でしたが、努力義務化されたことにより災害が発生する可能性=潜在的な有害性や危険性に着目して未然に防いでいくことが主流となりました。
※リスクアセスメントの詳細については中央労働災害防止協会のページでご覧いただけます。
現在は技術発展の裏に「リスクも多様化していること」を一つの側面として認識せねばなりません。そこで私たち秀電社は安全衛生対策として恒常的なリスクアセスメントを行い、私たちだけでは捉えにくい分野に関しては「秀電共栄会」の安全パトロール等でナレッジ共有を行っています。
環境が変われば、ツールが変われば、人が変われば、どんな所にもリスクは存在しうる事は大前提で、常に安全への意識を高めておくことは我々技術士には必須かつ常識。その地域で暮らす人々の健康で文化的な生活を守るため、私たちは技術と覚悟を持って様々な場所に赴きます。
安全に「絶対」はない、それを秀電社は知っている会社です。
皆さま、日々、ご安全に。
それでは、また。
■ information
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