『蘇る玄界島の記憶』離島の生活を支えてきた電気工事 ~事前調査編~ 2019年3月20日 水曜日
■島の暮らしを支え続ける制御盤。その交換工事の事前調査へ!
地下に埋められた下水道内のマンホールポンプの重要性は以前このSHUDEN,ON TIMEの記事でご紹介させて頂いたのですが、万が一このマンホールポンプが故障したり機能しなくなったりしたら、そこで暮らす人々の生活が一変してしまうほどの大惨事に繋がります。手が洗えない、お風呂に入れない、トイレが出来ない、私達が日常で何気なく出来ている当たり前の事が出来なくなってしまうのです。
ここで少し想像してみて下さい、あなたが今日おこなったこれらの全ての事を我慢しなければならないことを。
奇しくも2019年の3月20日に実際の工事が行われる予定となった玄海島のマンホールポンプ制御盤の交換工事。秀電社営業部の活躍でその工事が決まった最初の知らせは2018年の11月でした。
そして今回工事現場を担当したのは電気工事技術士となって20年のベテラン冨永。
工事を受注すると先ず様々な書類確認や作成を行い、実際に工事を施す1ヶ月以上前には工事現場に足を運んで「事前調査」を行います。
玄界島へはベイサイドプレイス博多から定期船で出発。
2月上旬に行われたこの事前調査は、市の担当職員の方も同行され、工事の打ち合わせをしたり、現地の自治会の代表者や工事場所周囲の住民の方々にご挨拶と工事内容の説明をしたり。
動作確認や仕様、設置面の幅や高さ等、現状を細かく確認していきます。離島という特性上、設備や機材などを船で輸送しなければならないため、この事前調査はより一層細かく確認が必要になります。ベテラン技術士の冨永は緊張感を持ちながら冷静かつ確実に調査を行い、自らの経験に基づいた小さな気付きをしっかりと記録に収めていきます。
勿論この後の本工事の為なのは間違いありませんが、「この島で暮らす人達が、安心して普通に生活をできるように」と、その想いを秘めて冨永は作業に当たります。帰りの船の時間も計算し、事前調査を手際よく捌く事も経験を積んだベテランの冨永ならでは。
この事前調査が終わると資材や機器の発注、人員と輸送の手配等を行い、本工事に向けて本格的に動き出します。
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