後編》》豪雨から街を守る!秀電社が挑む宮崎の雨水ポンプ場建設最前線 2025年1月20日 月曜日
◉犬がバカになってしまった
「河川沿いの増水や地盤の安定性を考慮した設置計画」今回のこの話を聞いた時、以前秀電社で機械設置工事をお任せいただいた災害復旧工事の光景が脳裏に過りました。
『災害復旧工事を引き受ける、覚悟。~令和2年7月豪雨の爪痕に対峙するということ~』
『令和2年夏から約2年がかりで竣工した「災害復旧工事」について、私たちが思うこと。』
宮崎を後にした私たちは、その後の様子を伺いに機械設置工事をお任せいただいた熊本県の施設へ。
取材当時から扉も更に頑丈になり、その施設は静かに川沿いで街の様子を見守っているようでした。
この撮影時、川沿いを犬の散歩中のご高齢の女性から声をかけられ、立ち話をするうちに、その方が過去の大水害で被災された方だと分かりました。
「あの水害で被災してから犬がバカになってしまった」壊滅的だった川沿いの地区は新しい住宅に変わり、痕跡は薄れつつありましたが、その女性の不意をつく言葉が重く響きました。散歩中の愛犬は少し行動が奇妙で、命は救われたものの、あの水害以来今もその傷は癒えていない様子で、災害の記憶と今の暮らしについて静かに語られる言葉に、胸が締め付けられる思いでした。
自然災害の爪痕は、建物こそ人間の力で復興できますが、心に刻まれた傷跡は簡単には消えません。ですが目に見えない痛みと共に生きる人々がいることを深く心に刻み、その静かな苦しみにせめて寄り添うことはできるはずです。
確かに私たち電気工事士・機械設置工事士は、直接その傷を癒すことはできないかもしれません。ですが、災害から市民の暮らしを守る施設の電気工事を全身全霊を込めて行うことで「一人でも多くの未来に希望の光を灯すことができる」そう信じ、この仕事に誇りを持って取り組んでいます。
「犬がバカになってしまった」。人生で初めて耳にした、心に突き刺さる言葉でした。
◉今年もよろしくお願いいたします
さて、今年最初のSHUDEN,ON TIME、
前編・後編の長編でしたがいかがでしたでしょうか。
今年も「ご安全に」という言葉を胸に、様々な情報を発信して参ります。
2025年が皆様にとって佳い一年となりますよう。
それでは、また。
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後編》》豪雨から街を守る!秀電社が挑む宮崎の雨水ポンプ場建設最前線
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