世界中で6,000年以上挑み続けられている「水」のこと 2020年8月20日 木曜日
■昭和28年6月25日、福岡南部を襲った未曽有の大水害
私たちが暮らすこの福岡でも、歴史的な大水害が筑後川で度々発生しており、その中でも記録上最大級の災害となったのが昭和28年6月に起こった西日本水害です。昭和28年の梅雨は、平年より半月も早い5月下旬に始まり、梅雨前線の活動地域が九州南部よりも中部以北に集中したこと、多雨陽性型で平年の4~5倍の降雨量を記録したことが気候的特徴でした。
※うきは市の筑後川沿いに建立されている西日本水害供養碑
この水害による流域内の被害は、死者数147人、流出全半壊家屋約12,800戸、床上浸水家屋約49,200戸、床下浸水家屋約46,300戸、被災者数約54万人に及ぶ甚大なもので、被害金額は当時で約800億円。これらの数字は現在の筑後川治水計画の指標となっています。
総じて「治水」とは、人間の生命や財産、生活を防御し、その災害を防ぐために行う事業を指し、実際の施工事例として堤防・護岸・ダム・河川の整備等を行うこと。
そして課題は「いかなる対策を講じたとしても全ての水災害を防ぐことは不可能」という前提のもと、どの水準の水災害までを防御するか。これを治水対策上での立脚点として、現在も様々な技術者たちがそこに挑んでいます。
※昭和28年 西日本水害
6月25日朝から激しく降りはじめた雨は、26日にかけ300ミリ前後の集中豪雨となり、筑後川が氾濫して洪水が発生。この洪水では、当時の大臣管理区間であった夜明地点下流だけでも26箇所で破堤し、筑後川右岸50キロメートル付近の朝倉堤防の破堤は延長約600メートルに及びました。洪水の最大流量は、同地点において瀬の下での水位が約9.02メートル、秒速で9,000〜10,000 立法メートルの規模、被害総額は現在の価格でおよそ5000億円とも推定されています。
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