日本人の8割が誤った理解?「ISO」の本質について ~ISO認証を通して実現したいこと~ 2021年12月10日 金曜日
■「ISOとは」に即答出来ますか?
今では私たちの日常でも目にする事が多くなった「ISO●●●●」。これは一体何を意味しているものかご存知でしょうか?
「確かに、聞いたことや見たことはあるけど、何か品質についての資格でしょ?でも詳しくは知らないんですよね」という方が大半かもしれません。最近ではSDGsやESG、CSR等も増えてきて頭の整理が追い付いていない、という方もご安心ください。
今回は知っていそうで知らない「ISO」をテーマにした、その本質について簡単な理解ができますというお話です。
皆さん、こんにちは。SHUDEN,ON TIMEです。
≪CONTENTS≫
① ISO認証規格とは何か
近年のISO認証の取得には賛否両論ありますが、それも踏まえた上で、取得企業には「世界的に品質を認められた企業=安心して取引に入れる企業」として仕事への発展への可能性、つまり「ビジネスチャンス」が未だに生まれていることも間違いありません。ではそのISO認証とは一体どのようなものでしょうか。
■ ISO認証規格 とは何か
『ISO規格』とは、International Organization for Standardization 通称ISO(国際標準化機構)が制定した「認証制の規格」の事。
製品自体を対象とする(ISO7000~)や品質や環境活動を管理するマネジメントシステムを対象とする(ISO9000~・14000~)等、番号によってその認証制の規格は分類されます。
ISOは工業製品・技術・食品安全・農業・医療など全ての分野を網羅した約2万に上る国際的な標準規格を策定・提供しており、その目的は「企業が提供する製品やサービスについて安全性や機能、品質についてのバラつきを統一することによって取引の安全性を担保し、経済的に世界貿易を促進すること」とされています。製品やサービスの基準は世界各国で異なるので、その品質と安全性をISOが認証資格として保証する事で積極的に取引をしましょうという言わば世界基準の安全マークのようなものです。
ISO9001認証を取得するには、
①取得までの計画立案
②品質マネジメントシステムの構築
③ISO9001の運用
④申請
⑤審査(認定機関)
⑥認証取得
凡そこのような過程で約半年から1年の時間を要します。
またISOは組織としての歴史も長く、1928年発足の「万国規格統一協会(ISA)」を前身として、戦後の1947年2月にスイスのジュネーヴに本部を置く非営利活動法人として発足。現在では日本も含め162の世界各国の国家標準化団体で構成されており、2020年12月の段階で、日本全国でISO9001を取得している企業や組織、部署の数は約40,000に上ります。
では、日本で何故このようにISO認証を取得している企業が多いのでしょうか?
次は2000年前後に起こった「ISOバブル」についてのお話です。
※お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、略称が英文名称の頭文字語「IOS」ではなく「ISO」になっているのには明確な由来がなく、ISOの意味が「平等・一様性」を示すギリシャ語の「ISOS(イソス)」に由来していることや、前身機関が「ISA(万国規格統一協会)」で連想しやすいこと等が根拠とされているそうです。
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